「オーパの幸福実現党応援宣言!」:今のままでは、愛する人も守れない。ひとたび隣国からミサイルを放たれたら、誰を守ることもかないません。この国と国民を守るために、北朝鮮とどう向き合うか。200発以上のミサイルを日本に照準を合わせ、核の準備まで進めている。そんな国に、常識は通用しません。打ち込まれてからでは遅いのです。早急に防衛体制を築き、核・ミサイルを阻止しなければ。憲法9条を見直し、真の平和を手にしたい。幸福実現党は、国民の生命・安全・財産を守ります。

fc2ブログ

幸福実現党は「未来を創る」新しい政党です。幸福実現党は、「未来をつくる」という「力強い志」と「新しい発想」で「自由」「平和」「繁栄」という理想を実現する確かな「未来ビジョン」政策があります。皆様方からの幸福実現党への熱いご支援を心からお願い申し上げます。

【幸福実現党の目指すもの・幸福実現党の主要政策・幸福実現党の8つの提言】

 ~『オーパの幸福実現党応援宣言!』においでくださって、ありがとうございます。~

【幸福実現党の目指すもの】
                        幸福実現党創立者 大川隆法 2009年6月30日

幸福実現党創立者・大川隆法総裁HPへ この国の政治に一本、精神的主柱を立てたい。
これが私のかねてからの願いである。
精神的主柱がなければ、国家は漂流し、無告の民は、不幸のどん底へと突き落とされる。
この国の国民の未来を照らす光となりたい。
暗黒の夜に、不安におののいている世界の人々への、灯台の光となりたい。

国を豊かにし、邪悪なるものに負けない、不滅の正義をうち立てたい。
人々を真なる幸福の実現へと導いていきたい。
この国に生まれ、この時代に生まれてよかったと、人々が心の底から喜べるような世界を創りたい。
ユートピア創りの戦いは、まだ始まったばかりである。
しかし、この戦いに終わりはない。
果てしない未来へ、はるかなる無限遠点を目指して、私たち(幸福実現党)の戦いは続いていくだろう。

幸福実現党HPは⇒『幸福実現党 - The Happiness Realization Party』
幸福実現党主要政策はこちら⇒幸福実現党主要政策

幸福実現党応援ブログを立ち上げようという志ある方は、↓こちらのエントリも見てください。
【スタート!ジャパニーズ・ドリーム】 「幸福維新」の志士結集せよ!!!

 人気ブログランキングに参加中です。
 皆さまの応援が励みになります。
 ↓↓↓ぜひ、クリックで応援お願いします↓↓↓(感謝)。

  人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ  blogram投票ボタン

『祈り』―美善愛の聖なる世界へ

『祈り』―美善愛の世界


今日は政治的の喧騒の世界から離れ、宗教的な祈りの静寂な世界に参入してみたいと思います。

祈りは、『美善愛』の聖なる世界です。

その祈りは美しいか。

その祈りは善なるものであるか。

その祈りに愛があるか。

単に美しいだけではなく、善なるものを含んでいなけれなりません。

そして、愛というものを伴なうものでなければ祈りとはいえないのです。

祈りにおいては、『美』があり、『善』があり、『愛』があるそのようなものでなければ、本来の祈りではなということです。

皆さまも、限りなく透明な心でもって、祈りの世界に参入してみませんか。

祈りは、この世を幸福な世界へと一歩近づいていく聖なる行為なのです。


大川隆法総裁『限りなく優しくあれ』,『愛から祈りへ』,『希望の法』よりピックアップします。


祈りには衒いは不要です。

倣慢な心でもって祈りをすることは危険です。大いなる欲望の坩堝のなかで祈りをすることは、熱された坩堝のなかに手を差し込むのと同じで、大火傷をしてしまうことになるでしょう。

祈りのときには静かであれ。
祈りのときには多くを語ってはならない。
祈りのときには静寂心を忘れてはならない。
祈りのときには喧騒から離れよ。
多くの者たちと共にいて、語っていてはならない。
祈りのときは静かにあれ。
静かにて、主と語れ。

祈りは、いつも、そういうものだったのです。

愛を説いたイエスでさえ、群衆に囲まれているなかでは祈りをすることはできませんでした。彼も、群衆を離れ、独り、山のなかに入って、ひそかに主に祈っていました。そのことを忘れてはなりません。

祈りとは、そうしたものであり、実は、この祈りの瞬間は、とても懐かしく、かつ喜ばしい、幸福な瞬間なのです。主は、あなたがたの親です。その懐かしい親と対面できる瞬間が、祈りの瞬間なのです。

多くの人は、霊能者ではないので、実在界の偉大な霊人たちと自由自在に語り合うことはできません。しかし、そういう人であっても、祈りの瞬間においては、主の心と一つになっている自分を感じ取ることができます。主の臨在そのものを感じ取ることができます。「いま、主がここに来ておられるのだな。そして、その温かい光のオーラで、私を包んでくださっているのだな」、こういうことが分かるようになってきます。それは非常に幸福な瞬間です。

祈りの作法においては、「この世的なるものを去り、孤独のなかで、主と相対座する」という心構えを忘れてはなりません。

その際には、決して背伸びをしてはなりません。むしろ、無邪気で、正直で、多少、はにかみ屋であるようなあなたであったほうがよいのです。幼い子供のように、何も衒うことなく、肩を怒らせることもなく、ごく自然で無邪気な心になって、主に呼びかけることです。



人よ、

悲しみの時にこそ、

汝のほんとうの姿が明らかになることを忘れてはいけない。

悲しみの時にこそ、

力強く生きてゆかねばならないこともある。

悲しみのなかにこそ、

自分の魂の真実が光っていることもある。

さすれば、悲しみというものを、いたずらに避けようとせず、

そのなかにおいて、

いかに自分の真実の人生を光らせてゆくか、

実人生を光らせてゆくか、

光り輝く芸術をつくってゆくか、

それをこそ思わなければならない。

もちろん、人間には、避けがたい悲しみというものがある。

それは死というものだ。

死からはだれも逃れることはできない。

魂の世界、死後の世界を信じているものであっても、

死がみずから訪れる時、

大いなる悲しみのなかにある。

悲しみという経験を経ずしていきてゆくことは

誰にもできないのだ。


さすれば、多くの人に言いたい。

悲しみの時に、光り輝くあなたであれ。

悲しみの時に、勇気あるあなたであれ。

悲しみの時に、ほがらかなあなたであれ。

あなたが悲しみの底にある時、

数多くの天使たちも見守っていることを忘れるな。

その悲しみのなかで、魂に美しき結晶をつくれ。

悲しみのなかで、魂の輝きを増せ。

魂のなかにある光をこそ、増大させてゆけ。


人々よ、悲しみの歌を歌おう。

悲しみの歌は、魂の底から響いてくる歌なのだ。

それは、多くの人びとの心を揺すぶってやまない歌なのだ。



自らが不幸であると思うとき、自らのみの幸福を祈るのではなく、他の人々の幸福のための祈りを捧げてください。

それができるならば、あなたが愛の人であるということの証明なのです。


行き詰まったとき、迷った時、打ちひしがれた時、肉体的な生き方のなかにおける限界を痛切に感じた時、そういう時には、祈ってください。

ほんとうの意味で、祈りこそが、あなた方に与えられた、最初にして最後の手段です。

祈りにおいて、祈りのなかにおいて、聖なる自己実現を目指しなさい。

祈りのなかにおいて、現れてくる結果を心静かに受け入れなさい。

正しい祈りは必ず聴かれるでしょう。

希望を達成するためには、最後には祈りなさい。

その希望が、自分ひとりでは実現できないと思われるものであるならば、多くの人と力を合わせ、心を合わせて祈りなさい。

必ず、ふさわしい結果が現れてくるはずです。

それを心静かに受けいる心境を持つことが大切です。



i・no・ri(祈り)西村由紀江


ビタミン【初回限定生産盤】西村由紀江
ビタミン【初回限定生産盤】西村由紀江


【関連書籍】
限りなく優しくあれ
限りなく優しくあれ


愛から祈りへ
愛から祈りへ


希望の法―光はここにある
希望の法―光はここにある

【緊急告知 : 今後数十年の日本の未来に関わります。↓ご署名にご参加お願いいたします。】
【日本を】10・27『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】

【外国人参政権】・【人権侵害救済法案】に断固反対します。署名サイト

幸福の科学の教えはこちら ⇒ 永遠の愛の大河の源流から ~「幸福の科学」の信仰と愛を語る~

人気ブログランキングに参加中です。
皆さまの応援が励みになります。
↓↓↓ぜひ、クリックで応援お願いします↓↓↓(感謝)。

人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ  blogram投票ボタン
スポンサーサイト




太陽の法 エル・カンターレへの道 [大川隆法] この一冊と出逢うために、あなたは生まれてきた!

鳩山首相施政方針演説全文

メコノプシス・Meconopsis


鳩山首相の施政方針演説が29日午後の衆議院本会議で行われたようです。

鳩山首相の崇高な演説はまあ大したものですが、そのやろうとしていることが、はたして本当に人間を幸福にするものかは別問題ではないでしょうか。


>人を育てる教育であり、人間の可能性を創造する科学です。
>一人ひとりが地域という共同体、日本という国家、地球という生命体の一員として、より大きなものに貢献する、そんな「人格」を養う教育を目指すべきなのです。

教育問題では、日教組の方針でおこなうでしょうからそれが未来子供たちに対していい結果をもたらすでしょうか。
日本を悪い国だと教えるような日教組(民主党の支持母体)の教育によってそれが実現できるのでしょうか、甚だ疑問です。

科学を創造するのですか。

「コンクリートから人へ」ということで、事業仕分けによって、スパコンもロケットなどの科学技術の予算を削り、新幹線もダムも凍結したのはどこの政党なのでしょうか?

経済でもそうです。

人間を大切にする経済とは社会主義経済のことを言うのでしょうか。

ばらまき政策、大企業=悪というような社会主義政策では日本経済は暗澹たるものになるのは見えています。

>雇用を守ることが必要です。

雇用を守ってくれるのは政府でなく企業です。

企業がなければ雇用も生まれないのです。

ゆえに民主党のようなばら撒き政策ではなく、企業が繁栄するような政策がいま求められているのです。

地球の生命を大切にするのは結構です。

しかし、温暖化25%削減で、排出権を外国から購入し外国へのばらまき政策をするのであれば、地球を大切にすることには繋がらないでしょう。

>年金記録問題に「国家プロジェクト」として取り組みます。

はたして可能なのでしょうか?
自治労も民主党の支持団体ではなかったのでしょうか。
年金問題は、自治労の腐敗体質がもたらしてきた問題なのではなかったのでしょうか。

>農業、戸別所得補償制度をひとつの飛躍のバネとして、農業の再生に果敢に挑戦していただきたい。

個別補償を行えば農業が再生するのですか?
自立した農業を目指さなければ農業の再生はありえないでしょう。戸別補償はこの逆の政策でしょう。一生懸命やっても働かなくても補償してくれるのならば労働意欲は湧いてこないでしょう。再生は無理ではないでしょうか。

>私とオバマ大統領は、日米安保条約改定50周年を機に、日米同盟を21世紀にふさわしい形で深化させることを表明しました。今後、これまでの日米同盟の成果や課題を率直に語り合うとともに、幅広い協力を進め、重層的な同盟関係へと深化・発展させていきたいと思います。

日米同盟を危機的状況にまで追い込んでいるのは鳩山首相自身であるという認識はないのでしょうか?
このままでは、普天間基地は移設どころか、そのまま普天間に固定化されてしまうのではないでしょうか。

>今年から海上自衛隊の輸送艦を派遣し、太平洋・東南アジア地域における医療支援や人材交流に貢献してまいります。

自衛官を派遣するなら、なぜインド洋の給油活動をやめてしまったのでしょうか。
インド洋の派遣をやめてしまったことは国際貢献面、そして日本の国益を考えると大きなマイナスです。


>アジア太平洋地域における信頼関係の輪を広げるため、日中間の戦略的互恵関係をより充実させてまいります。

中国が、どのような国家であるのかご存知なんでしょうか?
天安門事件で戦車で人をひき殺し、チベットやウイグルでは残酷な弾圧や虐殺を行っている国家であり、日本に数百のミサイルを向け、何十回も核実験を行っている国であるということを知らないのでしょうか。

>まず国会議員が自ら範を垂れる必要があります。国会における議員定数や歳費のあり方について、会派を超えて積極的な見直しの議論が行われることを強く期待します。

まず自らが襟を正して脱税した税金を払っていただきたいと切にお願いいたします。


>あの15年前の、不幸な震災が、しかし、日本の「新しい公共」の出発点だったのかもしれません。

そうですね、被害を拡大させたのは民主党に流れてきている社会党の村山政権ではなかったのでしょうか。
初期対応の遅れで被害を拡大させたのは自衛隊を否定し、アメリカの支援も断った村山元首相にほかなりません。

>労働なき富

忘れていました。これはご自身のことを言ってるんでしょね。
こども手当1500万ですもんね。労働しなくても1500万なんて羨ましいかぎりです。
でも労働しなくて富はありえないないですよ。労働否定すれば皆んな貧しくなるのは必然でしょう。


まだまだ、言いたいことは山のようにあります。
鳩山首相は、正しい現状認識がまったくできていないようです。
まず、辞任してから宗教家にでもなったらいかがでしょうか?


首相が初の施政方針演説 普天間「5月末までに移設先決定」 政治とカネ「お詫び」(2010.1.29 13:05・産経)

 鳩山由紀夫首相は29日午後の衆院本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題では、「政府として本年5月末までに具体的な移設先を決定する」と強調。政治とカネの問題については、「私自身の問題に関して、国民の皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを改めておわび申し上げます」と陳謝した。

 首相は普天間問題について、「米国との同盟関係を基軸として、わが国、そしてアジアの平和を確保しながら、沖縄に暮らす方々の長年にわたる大変なご負担を少しでも軽くしていくためにどのような解決策が最善か、沖縄基地問題検討委員会で精力的に議論する」と述べた。日米安保条約の改定から50周年を迎えた日米関係については、「重層的な同盟関係へと深化・発展させていきたい」と強調した。

 持論である東アジア共同体構想についても言及し、「『いのちと文化』の共同体を築き上げたい」としたうえで、「揺るぎない日米同盟は、東アジア共同体の形成の前提条件」と説明した。

 政治とカネの問題では、「まず国会議員が自ら範を垂れる必要がある」として、議員定数の削減や歳費のあり方を国会で議論するよう要望。企業・団体献金の取り扱いについても議論を進めていく考えを示した。

 経済財政運営に関しては「将来を見据え、本年前半には、複数年度を視野に入れた中期財政フレームを策定する」と述べた。


【施政方針演説】全文(1)はじめに「いのちを守りたい…」(2010.1.29 14:09・産経)

いのちを、守りたい。

いのちを守りたいと、願うのです。

生まれくるいのち、そして、育ちゆくいのちを守りたい。

若い夫婦が、経済的な負担を不安に思い、子どもを持つことをあきらめてしまう、そんな社会を変えていきたい。未来を担う子どもたちが、自らの無限の可能性を自由に追求していける、そんな社会を築いていかなければなりません。

働くいのちを守りたい。

雇用の確保は、緊急の課題です。しかし、それに加えて、職を失った方々や、さまざまな理由で求職活動を続けている方々が、人との接点を失わず、共同体の一員として活動していける社会をつくっていきたい。経済活動はもとより、文化、スポーツ、ボランティア活動などを通じて、すべての人が社会との接点を持っている、そんな居場所と出番のある、新しい共同体のあり方を考えていきたいと願います。

いつ、いかなるときも、人間を孤立させてはなりません。

一人暮らしのお年寄りが、誰にも看取られず孤独な死を迎える、そんな事件をなくしていかなければなりません。誰もが、地域で孤立することなく暮らしていける社会をつくっていかなければなりません。


 世界のいのちを守りたい。

これから生まれくる子どもたちが成人になったとき、核の脅威が歴史の教科書の中で過去の教訓と化している、そんな未来をつくりたいと願います。

世界中の子どもたちが、飢餓や感染症、紛争や地雷によっていのちを奪われることのない社会をつくっていこうではありませんか。誰もが衛生的な水を飲むことができ、差別や偏見とは無縁に、人権が守られ基礎的な教育が受けられる、そんな暮らしを、国際社会の責任として、すべての子どもたちに保障していかなければなりません。

今回のハイチ地震のような被害の拡大を国際的な協力で最小限に食い止め、新たな感染症の大流行を可能な限り抑え込むため、いのちを守るネットワークを、アジア、そして世界全体に張り巡らせていきたいと思います。

 地球のいのちを守りたい。

この宇宙が生成して137億年、地球が誕生して46億年。その長い時間軸から見れば、人類が生まれ、そして文明生活をおくれるようになった、いわゆる「人間圏」ができたこの1万年は、ごく短い時間に過ぎません。しかし、この「短時間」の中で、私たちは、地球の時間を驚くべき速度で早送りして、資源を浪費し、地球環境を大きく破壊し、生態系にかつてない激変を加えています。約3千万とも言われる地球上の生物種のうち、現在年間約4万の種が絶滅していると推測されています。現代の産業活動や生活スタイルは、豊かさをもたらす一方で、確実に、人類が現在のような文明生活をおくることができる「残り時間」を短くしていることに、私たち自身が気づかなければなりません。

私たちの叡智(えいち)を総動員し、地球というシステムと調和した「人間圏」はいかにあるべきか、具体策を講じていくことが必要です。少しでも地球の「残り時間」の減少を緩やかにするよう、社会を挙げて取り組むこと。それが、今を生きる私たちの未来への責任です。本年、わが国は生物多様性条約締約国会議の議長国を務めます。かけがえのない地球を子どもや孫たちの世代に引き継ぐために、国境を越えて力を合わせなければなりません。

私は、このような思いから、平成22年度予算を「いのちを守る予算」と名付け、これを日本の新しいあり方への第一歩として、国会議員の皆さん、そして、すべての国民の皆さまに提示し、活発なご議論をいただきたいと願っています。


【施政方針演説】全文(2)目指すべき日本のあり方「労働なき富…」

私は、昨年末、インドを訪問した際、希望して、尊敬するマハトマ・ガンジー師の慰霊碑に献花させていただきました。慰霊碑には、ガンジー師が、八十数年前に記した「七つの社会的大罪」が刻まれています。

「理念なき政治」

「労働なき富」

「良心なき快楽」

「人格なき教育」

「道徳なき商業」

「人間性なき科学」、そして

「犠牲なき宗教」です。

まさに、今の日本と世界が抱える諸問題を、鋭く言い当てているのではないでしょうか。

20世紀の物質的な豊かさを支えてきた経済が、本当の意味で人を豊かにし、幸せをもたらしてきたのか。資本主義社会を維持しつつ、行き過ぎた「道徳なき商業」、「労働なき富」を、どのように制御していくべきなのか。人間が人間らしく幸福に生きていくために、どのような経済が、政治が、社会が、教育が望ましいのか。今、その理念が、哲学が問われています。

さらに、日本は、アジアの中で、世界の中で、国際社会の一員として、どのような国として歩んでいくべきなのか。

政権交代を果たし、民主党、社会民主党、国民新党による連立内閣として初めての予算を提出するこの国会であるからこそ、あえて、私の政治理念を、国会議員の皆さんと、国民の皆さまに提起することから、この演説を始めたいと、ガンジー廟を前に私は決意いたしました。

 (人間のための経済、再び)

経済のグローバル化や情報通信の高度化とともに、私たちの生活は日々便利になり、物質的には驚くほど豊かになりました。一方、一昨年の金融危機で直面したように、私たちが自らつくり出した経済システムを制御できない事態が発生しています。

経済のしもべとして人間が存在するのではなく、人間の幸福を実現するための経済をつくり上げるのがこの内閣の使命です。

かつて、日本の企業風土には、社会への貢献を重視する伝統が色濃くありました。働く人々、得意先や取引先、地域との長期的な信頼関係に支えられ、100年以上の歴史を誇る「長寿企業」が約2万社を数えるのは、日本の企業が社会の中の「共同体」として確固たる地位を占めてきたことの証しです。今こそ、国際競争を生き抜きつつも、社会的存在として地域社会にも貢献する日本型企業モデルを提案していかなければなりません。ガンジー師の言葉を借りれば、「商業の道徳」を育(はぐく)み、「労働をともなう富」を取り戻すための挑戦です。

 (「新しい公共」によって支えられる日本)

人の幸福や地域の豊かさは、企業による社会的な貢献や政治の力だけで実現できるものではありません。

今、市民やNPOが、教育や子育て、街づくり、介護や福祉など身近な課題を解決するために活躍しています。昨年の所信表明演説でご紹介したチョーク工場の事例が多くの方々の共感を呼んだように、人を支えること、人の役に立つことは、それ自体が歓(よろこ)びとなり、生きがいともなります。こうした人々の力を、私たちは「新しい公共」と呼び、この力を支援することによって、自立と共生を基本とする人間らしい社会を築き、地域の絆(きずな)を再生するとともに、肥大化した「官」をスリムにすることにつなげていきたいと考えます。

一昨日、「新しい公共」円卓会議の初会合を開催しました。この会合を通じて、「新しい公共」の考え方をより多くの方と共有するための対話を深めます。こうした活動を担う組織のあり方や活動を支援するための寄付税制の拡充を含め、これまで「官」が独占してきた領域を「公(おおやけ)」に開き、「新しい公共」の担い手を拡大する社会制度のあり方について、5月を目途に具体的な提案をまとめてまいります。

 (文化立国としての日本)

「新しい公共」によって、いかなる国をつくろうとしているのか。

私は、日本を世界に誇る文化の国にしていきたいと考えます。ここで言う文化とは、狭く芸術その他の文化活動だけを指すのではなく、国民の生活・行動様式や経済のあり方、さらには価値観を含む概念です。

厳しい環境・エネルギー・食料制約、人類史上例のない少子高齢化などの問題に直面する中で、さまざまな文化の架け橋として、また、唯一の被爆国として、さらには、伝統文化と現代文明の融和を最も進めている国のひとつとして、日本は、世界に対して、この困難な課題が山積する時代に適合した、独自の生活・行動様式や経済制度を提示していくべきだと考えます。

多くの国の人々が、一度でよいから日本を訪ねたい、できることなら暮らしたいと憧(あこが)れる、愛され、輝きのある国となること。異なる文化を理解し、尊重することを大切にしながら、国際社会から信頼され、国民が日本に生まれたことに誇りを感ずるような文化を育んでいきたいのです。

 (人材と知恵で世界に貢献する日本)

新しい未来を切り拓(ひら)くとき、基本となるのは、人を育てる教育であり、人間の可能性を創造する科学です。

文化の国、人間のための経済にとって必要なのは、単に数字で評価される「人格なき教育」や、結果的に人類の生存を脅かすような「人間性なき科学」ではありません。一人ひとりが地域という共同体、日本という国家、地球という生命体の一員として、より大きなものに貢献する、そんな「人格」を養う教育を目指すべきなのです。

科学もまた、人間の叡智を結集し、人類の生存にかかわる深刻な問題の解決や、人間のための経済に大きく貢献する、そんな「人間性」ある科学でなければなりません。疾病、環境・エネルギー、食料、水といった分野では、かつての産業革命にも匹敵する、しかし全く位相の異なる革新的な技術が必要です。その母となるのが科学です。

こうした教育や科学の役割をしっかりと見据え、真の教育者、科学者をさらに増やし、また社会全体として教育と科学に大きな資源を振り向けてまいります。それこそが、私が申し上げ続けてきた「コンクリートから人へ」という言葉の意味するところです。


【施政方針演説】全文(3)人のいのちを守るために「いのちを守る予算…」

私は、来年度予算を「いのちを守る予算」に転換しました。公共事業予算を18・3パーセント削減すると同時に、社会保障費は9・8%増、文教科学費は5・2%増と大きくメリハリをつけた予算編成ができたことは、国民の皆さまが選択された政権交代の成果です。

 (子どものいのちを守る)

所得制限を設けず、月額1万3千円の子ども手当を創設します。

子育てを社会全体で応援するための大きな第一歩です。また、すべての意志ある若者が教育を受けられるよう、高校の実質無償化を開始します。国際人権規約における高等教育の段階的な無償化条項についても、その留保撤回を具体的な目標とし、教育の格差をなくすための検討を進めます。さらに、「子ども・子育てビジョン」に基づき、新たな目標のもと、待機児童の解消や幼保一体化による保育サービスの充実、放課後児童対策の拡充など、子どもの成長を担うご家族の負担を、社会全体で分かち合う環境づくりに取り組みます。

 (いのちを守る医療と年金の再生)

社会保障費の抑制や地域の医療現場の軽視によって、国民医療は崩壊寸前です。

これを立て直し、健康な暮らしを支える医療へと再生するため、医師養成数を増やし、診療報酬を10年ぶりにプラス改定します。乳幼児からお年寄りまで、誰もが安心して医療を受けられるよう、その配分も大胆に見直し、救急・産科・小児科などの充実を図ります。患者の皆さんのご負担が重い肝炎治療については、助成対象を拡大し、自己負担限度額を引き下げます。健康寿命を伸(の)ばすとの観点から、統合医療の積極的な推進について検討を進めます。

お年寄りが、ご自身の歩まれた人生を振り返りながら、やすらぎの時間を過ごせる環境を整備することも重要です。年金をより確かなものとするため、来年度から2年間を集中対応期間として、紙台帳とコンピューター記録との突き合わせを開始するなど、年金記録問題に「国家プロジェクト」として取り組みます。

 (働くいのちを守り、人間を孤立させない)

働く人々のいのちを守り、人間を孤立させないために、まずは雇用を守ることが必要です。雇用調整助成金の支給要件を大幅に緩和し、雇用の維持に努力している企業への支援を強化しました。また、非正規雇用の方々のセーフティーネットを強化するため、雇用保険の対象を抜本的に拡充します。

労働をコストや効率で、あるいは生産過程の歯車としか捉(とら)えず、日本の高い技術力の伝承をも損ないかねない派遣労働を抜本的に見直し、いわゆる登録型派遣や製造業への派遣を原則禁止します。さらに、働く意欲のある方々が、新規産業にも活かせる新たな技術や能力を身につけることを応援するため、生活費支援を含む恒久的な求職者支援制度を平成23年度に創設すべく準備を進めます。

若者、女性、高齢者、チャレンジドの方々など、すべての人が、孤立することなく、能力を活かし、生きがいや誇りを持って社会に参加できる環境を整えるため、就業の実態を丁寧に把握し、妨げとなっている制度や慣行の是正に取り組みます。社会のあらゆる面で男女共同参画を推進し、チャレンジドの方々が、共同体の一員として生き生きと暮らせるよう、障害者自立支援法の廃止や障害者権利条約の批准などに向けた、改革の基本方針を策定します。

また、いのちを守る社会の基盤として、自殺対策を強化するとともに、消防と医療の連携などにより、救急救命体制を充実させます。住民の皆さまと一緒に、犯罪が起こりにくい社会をつくり、犯罪捜査の高度化にも取り組んでいきます。


【施政方針演説】全文(4) 危機を好機に-フロンティアを切り拓く-「ピンチをチャンスに」

 (いのちのための成長を担う新産業の創造)

ピンチをチャンスと捉えるということがよく言われます。では、私たちが今直面している危機の本質は何であり、それをどう変革していけばよいのでしょうか。

昨年末、私たちは、新たな成長戦略の基本方針を発表いたしました。

鳩山内閣における「成長」は、従来型の規模の成長だけを意味しません。

人間は、成人して身体の成長が止まっても、さまざまな苦難や逆境を乗り越えながら、人格的に成長を遂げていきます。私たちが目指す新たな「成長」も、日本経済の質的脱皮による、人間のための、いのちのための成長でなくてはなりません。この成長を誘発する原動力が、環境・エネルギー分野と医療・介護・健康分野における「危機」なのです。

私は、すべての主要国による公平かつ実効性ある国際的枠組みの構築や意欲的な目標の合意を前提として、2020年に、温室効果ガスを1990年比で25%削減するとの目標を掲げました。大胆すぎる目標だというご指摘もあります。しかし、この変革こそが、必ずや日本の経済の体質を変え、新しい需要を生み出すチャンスとなるのです。日本の誇る世界最高水準の環境技術を最大限に活用した「グリーン・イノベーション」を推進します。地球温暖化対策基本法を策定し、環境・エネルギー関連規制の改革と新制度の導入を加速するとともに、「チャレンジ25」によって、低炭素型社会の実現に向けたあらゆる政策を総動員します。

医療・介護・健康産業の質的充実は、いのちを守る社会をつくる一方、新たな雇用も創造します。医療・介護技術の研究開発や事業創造を「ライフ・イノベーション」として促進し、利用者が求める多様なサービスを提供するなど、健康長寿社会の実現に貢献します。

 (成長のフロンティアとしてのアジア)

今後の世界経済におけるわが国の活動の場として、さらに切り拓いていくべきフロンティアはアジアです。環境問題、都市化、少子高齢化など、日本と共通の深刻な課題を抱えるアジア諸国と、日本の知識や経験を共有し、ともに成長することを目指します。

アジアを単なる製品の輸出先と捉えるのではありません。環境を守り、安全を担保しつつ、高度な技術やサービスをパッケージにした新たなシステム、例えば、スマートグリッドや大量輸送、高度情報通信システムを共有し、地域全体で繁栄を分かち合います。それが、この地域に新たな需要を創出し、自律的な経済成長に貢献するのです。

アジアの方々を中心に、もっと多くの外国人の皆さんに日本を訪問していただくことは、経済成長のみならず、幅広い文化交流や友好関係の土台を築くためにも重要です。日本の魅力を磨き上げ、訪日外国人を2020年までに2500万人、さらに3千万人まで増やすことを目標に、総合的な観光政策を推進します。

アジア、さらには世界との交流の拠点となる空港、港湾、道路など、真に必要なインフラ整備については、厳しい財政事情を踏まえ、民間の知恵と資金も活用し、戦略的に進めてまいります。

 (地域経済を成長の源に)

もうひとつの成長の新たな地平は、国内それぞれの地域です。

その潜在力にもかかわらず、長年にわたる地域の切り捨て、さらに最近の不況の直撃にさらされた地域経済の疲弊は極限に達しています。まずは景気対策に万全を期し、今後の経済の変化にも臨機応変に対応できるよう、11年ぶりに地方交付税を1・1兆円増と大幅に増額するほか、地域経済の活性化や雇用機会の創出などを目的とした2兆円規模の景気対策枠を新たに設けます。

その上で、地域における成長のフロンティア拡大に向けた支援を行います。

わが国の農林水産業を、生産から加工、流通まで一体的に捉え、新たな価値を創出する「6次産業化」を進めることにより再生します。農家の方々、新たに農業に参入する方々には、戸別所得補償制度をひとつの飛躍のバネとして、農業の再生に果敢に挑戦していただきたい。世界に冠たる日本の食文化と高度な農林水産技術を組み合わせ、森林や農山漁村の魅力を活かした新たな観光資源・産業資源をつくり出すのです。政府としてそれをしっかりと応援しながら、食料自給率の50%までの引き上げを目指します。

地域経済を支える中小企業は日本経済の活力の源です。その資金繰り対策に万全を期するほか、「中小企業憲章」を策定し、意欲ある中小企業が日本経済の成長を支える展望を切り拓いてまいります。

さらに、地域間の活発な交流に向け、高速道路の無料化については、来年度から社会実験を実施し、その影響を確認しながら段階的に進めてまいります。

地域の住民の生活を支える郵便局の基本的なサービスが、地域を問わず一体的に利用できるようユニバーサルサービスを法的に担保するとともに、現在の持ち株会社・4分社化体制の経営形態を再編するなど、郵政事業の抜本的な見直しを行ってまいります。

 (地域主権の確立)

地域のことは、その地域に住む住民が責任をもって決める。この地域主権の実現は、単なる制度の改革ではありません。

今日の中央集権的な体質は、明治の富国強兵の国是のもとに導入され、戦時体制の中で盤石に強化され、戦後の復興と高度成長期において因習化されたものです。地域主権の実現は、この中央政府と関連公的法人のピラミッド体系を、自律的でフラットな地域主権型の構造に変革する、国のかたちの一大改革であり、鳩山内閣の改革の一丁目一番地です。

今後、地域主権戦略の工程表に従い、政治主導で集中的かつ迅速に改革を進めます。その第一弾として、地方に対する不必要な義務付けや枠付けを、地方分権改革推進計画に沿って一切廃止するとともに、道路や河川などの維持管理費に係る直轄事業負担金制度を廃止します。また、国と地方の関係を、上下関係ではなく対等なものとするため、国と地方との協議の場を新たな法律によって設置します。地域主権を支える財源についても、今後、ひも付き補助金の一括交付金化、出先機関の抜本的な改革などを含めた地域主権戦略大綱を策定します。

あわせて、「緑の分権改革」を推進するとともに、情報通信技術の徹底的な利活用による「コンクリートの道」から「光の道」への発想転換を図り、新しい時代にふさわしい地域の絆の再生や成長の基盤づくりに取り組みます。本年を地域主権革命元年とすべく、内閣の総力を挙げて改革を断行してまいります。

 (責任ある経済財政運営)

当面の経済財政運営の最大の課題は、日本経済を確かな回復軌道に乗せることです。決して景気の二番底には陥らせないとの決意のもと、この度成立した、事業規模で約24兆円となる第2次補正予算とともに、当初予算としては過去最大規模となる平成22年度予算を編成いたしました。この2つの予算により、切れ目ない景気対策を実行するとともに、特にデフレの克服に向け、日本銀行と一体となって、より強力かつ総合的な経済政策を進めてまいります。

財政の規律も政治が果たすべき重要な責任です。今回の予算においては、目標としていた新規国債発行額約44兆円以下という水準をおおむね達成することができました。政権政策を実行するために必要な約3兆円の財源も、事業仕分けを反映した既存予算の削減や公益法人の基金返納などにより捻出(ねんしゆつ)できました。さらに将来を見据え、本年前半には、複数年度を視野に入れた中期財政フレームを策定するとともに、中長期的な財政規律のあり方を含む財政運営戦略を策定し、財政健全化に向けた長く大きな道筋をお示しします。


【施政方針演説】全文(5)課題解決に向けた責任ある政治「戦後行政の大掃除」

以上のような政策を実行するのが政治であり、行政です。政府が旧態依然たる分配型の政治を行う限り、ガンジー師のいう「理念なき政治」のままです。新たな国づくりに向け、「責任ある政治」を実践していかなければなりません。

 (「戦後行政の大掃除」の本格実施)

事業仕分けや子育て支援のあり方については、ご家庭や職場でも大きな話題となり、さまざまな議論がなされたことと思います。私たちは、これまで財務省主計局の一室で官僚たちの手によって行われてきた予算編成過程の議論を、民間の第一線の専門家の参加を得て、事業仕分けという公開の場で行いました。上から目線の発想で、つい身内をかばいがちだった従来型の予算編成を、国民の主体的参加と監視のもとで抜本的に変更できたのも、ひとえに政権交代のたまものです。

「戦後行政の大掃除」は、しかし、まだ始まったばかりです。

今後も、さまざまな規制や制度のあり方を抜本的に見直し、独立行政法人や公益法人が本当に必要なのか、「中抜き」の構造で無駄遣いの温床となっていないか、監視が行き届かないまま垂れ流されてきた特別会計の整理統合も含め、事業仕分け第2弾を実施します。これらすべてを、聖域なく、国民目線で検証し、一般会計と特別会計を合わせた総予算を全面的に組み替えていきます。行政刷新会議は法定化し、より強固な権限と組織によって改革を断行していきます。

 (政治主導による行政体制の見直し)

同時に、行政組織や国家公務員のあり方を見直し、その意識を変えていくことも不可欠です。

省庁の縦割りを排し、国家的な視点から予算や税制の骨格などを編成する国家戦略局を設置するほか、幹部人事の内閣一元管理を実現するために内閣人事局を設置し、官邸主導で適材適所の人材を登用します。

こうした改革を断行するため、政府と与党が密接な連携と役割分担のもと、政府部内における国会議員の占める職を充実強化するための関連法案を今国会に提案いたします。

さらに、今後、国民の視点に立って、いかなる府省編成が望ましいのか、その設置のあり方も含め、本年夏以降、私自身が主導して、抜本的な見直しに着手します。

税金の無駄遣いの最大の要因である天下りあっせんを根絶することはもちろん、「裏下り」と揶揄(やゆ)される事実上の天下りあっせん慣行にも監視の目を光らせて国民の疑念を解消します。同時に、国家公務員の労働基本権のあり方や、定年まで勤務できる環境の整備、給与体系を含めた人件費の見直しなど、新たな国家公務員制度改革にも速やかに着手します。

 (政治家自ら襟を正す)

こうした改革を行う上で、まず国会議員が自ら範を垂れる必要があります。国会における議員定数や歳費のあり方について、会派を超えて積極的な見直しの議論が行われることを強く期待します。

政治資金の問題については、私自身の問題に関して、国民の皆さまに多大のご迷惑とご心配をおかけしたことをあらためてお詫(わ)び申し上げます。ご批判を真(しん)摯(し)に受け止め、今後、政治資金のあり方が、国民の皆さまから見て、より透明で信頼できるものとなるよう、企業・団体献金の取り扱いを含め、開かれた議論を行ってまいります。


【施政方針演説】全文(6) 世界に新たな価値を発信する日本「文化融合の国」

 (文化融合の国、日本)

日本は四方を豊かな実りの海に囲まれた海洋国家です。

古来より、日本は、大陸や朝鮮半島からこの海を渡った人々を通じて多様な文化や技術を吸収し、独自の文化と融合させて豊かな文化を育んできました。漢字と仮名、公家と武家、神道と仏教、あるいは江戸と上方、東国の金貨制と西国の銀貨制というように、複合的な伝統と慣習、経済社会制度を併存させてきたことは日本の文化の一つの特長です。近現代の日本も和魂洋才という言葉のとおり、東洋と西洋の文化を融合させ、欧米先進諸国へのキャッチアップを実現しました。こうした文化の共存と融合こそが、新たな価値を生み出す源泉であり、それを可能にする柔軟性こそが日本の強さです。自然環境との共生の思想や、木石にも魂が宿るといった伝統的な価値観は大切にしつつも、新たな文化交流、その根幹となる人的交流に積極的に取り組み、架け橋としての日本、新しい価値や文化を生み出し、世界に発信する日本を目指していこうではありませんか。

 (東アジア共同体のあり方)

昨年の所信表明演説で、私は、東アジア共同体構想を提唱いたしました。アジアにおいて、数千年にわたる文化交流の歴史を発展させ、いのちを守るための協力を深化させる、「いのちと文化」の共同体を築き上げたい。そのような思いで提案したものです。

この構想の実現のためには、さまざまな分野で国と国との信頼関係を積み重ねていくことが必要です。断じて、一部の国だけが集まった排他的な共同体や、他の地域と対抗するための経済圏にしてはなりません。その意味で、揺るぎない日米同盟は、その重要性に変わりがないどころか、東アジア共同体の形成の前提条件として欠くことができないものです。北米や欧州との、そして域内の自由な貿易を拡大して急速な発展を遂げてきた東アジア地域です。多角的な自由貿易体制の強化が第一の利益であることを確認しつつ地域の経済協力を進める必要があります。初代常任議長を選出し、ますます統合を深化させる欧州連合とは、開かれた共同体のあり方を、ともに追求していきたいと思います。

 (いのちと文化の共同体)

東アジア共同体の実現に向けての具体策として、特に強調したいのは、いのちを守るための協力、そして、文化面での交流の強化です。

地震、台風、津波などの自然災害は、アジアの人々が直面している最大の脅威のひとつです。過去の教訓を正しく伝え、次の災害に備える防災文化を日本は培ってきました。これをアジア全域に普及させるため、日本の経験や知識を活用した人材育成に力を入れてまいります。

感染症や疾病からいのちを守るためには、機敏な対応と協力が鍵となります。新型インフルエンザをはじめとするさまざまな情報を各国が共有し、協力しながら対応できる体制を構築していきます。また、人道支援のため米国が中心となって実施している「パシフィック・パートナーシップ」に、今年から海上自衛隊の輸送艦を派遣し、太平洋・東南アジア地域における医療支援や人材交流に貢献してまいります。

 (人的交流の飛躍的充実)

昨年の12月、私はインドネシアとインドを訪問いたしました。

いずれの国でも、国民間での文化交流事業を活性化させ、特に次世代を担う若者が、国境を越えて、教育・文化、ボランティアなどの面で交流を深めることに極めて大きな期待がありました。この期待に応えるために、今後5年間で、アジア各国を中心に10万人を超える青少年を日本に招くなど、アジアにおける人的交流を大幅に拡充するとともに、域内の各国言語・文化の専門家を、相互に飛躍的に増加させることにより、東アジア共同体の中核を担える人材を育成してまいります。

APECの枠組みも、今年の議長として、充実強化に努めてまいります。経済発展を基盤として、文化・社会の面でもお互いを尊重できる関係を築いていくため、新たな成長戦略の策定に向けて積極的な議論を導きます。

 (日米同盟の深化)

今年、日米安保条約の改定から50年の節目を迎えました。この間、世界は、冷戦による東西の対立とその終焉、テロや地域紛争といった新たな脅威の顕在化など大きく変化しました。激動の半世紀にあって、日米安全保障体制は、質的には変化を遂げつつも、わが国の国防のみならず、アジア、そして世界の平和と繁栄にとって欠くことのできない存在でありました。今後もその重要性が変わることはありません。

私とオバマ大統領は、日米安保条約改定50周年を機に、日米同盟を21世紀にふさわしい形で深化させることを表明しました。今後、これまでの日米同盟の成果や課題を率直に語り合うとともに、幅広い協力を進め、重層的な同盟関係へと深化・発展させていきたいと思います。

わが国が提出し、昨年12月の国連総会において採択された「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意」には、米国が初めて共同提案国として名を連ねました。本年は、核セキュリティ・サミットや核拡散防止条約運用検討会議が相次いで開催されます。「核のない世界」の実現に向け、日米が協調して取り組む意義は極めて大きいと考えます。

普天間基地移設問題については、米国との同盟関係を基軸として、わが国、そしてアジアの平和を確保しながら、沖縄に暮らす方々の長年にわたる大変なご負担を少しでも軽くしていくためにどのような解決策が最善か、沖縄基地問題検討委員会で精力的に議論し、政府として本年5月末までに具体的な移設先を決定することといたします。

気候変動の問題については、地球環境問題とエネルギー安全保障とを一体的に解決するための技術協力や共同実証実験、研究者交流を日米で行うことを合意しています。活動の成果は、当然世界に及びます。この分野の同盟を、そして日米同盟全体を、両国のみならずアジア太平洋地域、さらには世界の平和と繁栄に資するものとしてさらに発展させてまいります。

 (アジア太平洋地域における二国間関係)

アジア太平洋地域における信頼関係の輪を広げるため、日中間の戦略的互恵関係をより充実させてまいります。

日韓関係の、世紀をまたいだ大きな節目の今年、過去の負の歴史に目を背けることなく、これからの百年を見据え、真に未来志向の友好関係を強化してまいります。ロシアとは、北方領土問題を解決すべく取り組むとともに、アジア太平洋地域におけるパートナーとして協力を強化します。

北朝鮮の拉致、核、ミサイルといった諸問題を包括的に解決した上で、不幸な過去を清算し、日朝国交正常化を実現する。これは、アジア太平洋地域の平和と安定のためにも重要な課題です。具体的な行動を北朝鮮から引き出すべく、6者会合をはじめ関係国と一層緊密に連携してまいります。拉致問題については、新たに設置した拉致問題対策本部のもと、すべての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、政府の総力を挙げて最大限の努力を尽くしてまいります。

 (貧困や紛争、災害からいのちを救う支援)

アフリカをはじめとする発展途上国で飢餓や貧困にあえぐ人々。イラクやアフガニスタンで故郷に戻れない生活を余儀なくされる難民の人々。国際的テロで犠牲になった人々。自然災害で住む家を失った人々。こうした人々のいのちを救うために、日本に何ができるのか、そして何が求められているのか。今回のハイチ地震の惨禍に対し、わが国は、国連ハイチ安定化ミッションへの自衛隊の派遣と約7千万ドルにのぼる緊急・復興支援を表明しました。国際社会の声なき声にも耳を澄まし、国連をはじめとする国際機関や主要国と密接に連携し、困難の克服と復興を支援してまいります。


【施政方針演説】全文(7完)むすび「かたときも忘れることなく…」

いのちを守りたい。

私の友愛政治の中核をなす理念として、政権を担ってから、かたときも忘れることなく思い、ますます強くしている決意です。

今月17日、私は、阪神・淡路大震災の追悼式典に参列いたしました。15年前の同じ日にこの地域を襲った地震は、尊いいのち、平穏な暮らし、美しい街並みを一瞬のうちに奪いました。

式典で、16歳の息子さんを亡くされたお父様のお話を伺いました。

地震で、家が倒壊し、2階に寝ていた息子が瓦礫(がれき)の下敷きになった。

積み重なった瓦礫の下から、息子の足だけが見えていて、助けてくれというように、ベッドの横板を

とん、とん、とんと叩(たた)く音がする。 

何度も何度も助け出そうと両足を引っ張るが、瓦礫の重さに動かせない。やがて、30分ほどすると、音が聞こえなくなり、次第に足も冷たくなっていくわが子をどうすることもできなかった。

「ごめんな。助けてやれなかったな。痛かったやろ、苦しかったやろな。ほんまにごめんな。」

これが現実なのか、夢なのか、時間が止まりました。身体中の涙を全部流すかのように、毎日涙し、どこにも持って行きようのない怒りに、まるで胃液が身体を溶かしていくかのような、苦しい毎日が続きました。

息子さんが目の前で息絶えていくのを、ただ見ていることしかできない無念さや悲しみ。人の親なら、いや、人間なら、誰でも分かります。災害列島といわれる日本の安全を確保する責任を負う者として、防災、そして少しでも被害を減らしていく「減災」に万全を期さねばならないとあらためて痛感しました。

今、神戸の街には、あの悲しみ、苦しみを懸命に乗り越えて取り戻した活気が溢(あふ)れています。大惨事を克服するための活動は地震の直後から始められました。警察、消防、自衛隊による救助・救援活動に加え、家族や隣人と励ましあい、困難な避難生活を送りながら復興に取り組む住民の姿がありました。全国から多くのボランティアがリュックサックを背負って駆け付けました。復旧に向けた機材や義捐金(ぎえんきん)が寄せられました。慈善のための文化活動が人々を勇気づけました。混乱した状況にあっても、略奪行為といったものはほとんどなかったと伺います。みんなで力を合わせ、人のため、社会のために努力したのです。

あの15年前の、不幸な震災が、しかし、日本の「新しい公共」の出発点だったのかもしれません。

今、災害の中心地であった長田の街の一画には、地域のNPO法人の尽力で建てられた「鉄人28号」のモニュメントが、その勇姿を見せ、観光名所、集客の拠点にさえなっています。

いのちを守るための「新しい公共」は、この国だからこそ、世界に向けて、誇りを持って発信できる。私はそう確信しています。

人のいのちを守る政治、この理念を実行に移すときです。子どもたちに幸福な社会を、未来にかけがえのない地球を引き継いでいかねばなりません。

国民の皆さま、議員の皆さん、輝く日本を取り戻すため、ともに努力してまいりましょう。

この平成22年を、日本の再出発の年にしていこうではありませんか。



【緊急告知 : 今後数十年の日本の未来に関わります。↓ご署名にご参加お願いいたします。】
【日本を】10・27『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】

【外国人参政権】・【人権侵害救済法案】に断固反対します。署名サイト

幸福の科学の教えはこちら ⇒ 永遠の愛の大河の源流から ~「幸福の科学」の信仰と愛を語る~

人気ブログランキングに参加中です。
皆さまの応援が励みになります。
↓↓↓ぜひ、クリックで応援お願いします↓↓↓(感謝)。

人気ブログランキングへ にほんブログ村 政治ブログへ  blogram投票ボタン

太陽の法 エル・カンターレへの道 [大川隆法] この一冊と出逢うために、あなたは生まれてきた!
文字サイズ変更
☆--2018/10/12公開--☆
 ―☆2018年『信仰の法』!☆―
カレンダー
12 | 2010/01 | 02
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
幸福実現党応援宣言!最新記事
オーパの厳選人気記事
月別アーカイブ
幸福実現党応援宣言!カテゴリー
最新コメント
最新トラックバック
幸福実現党関連リンク集
プロフィール

HERMES管理人:オーパ
オーパは、幸福の科学の会員、幸福実現党・党員で、「未来ビジョン」を掲げる幸福実現党を応援しています。このブログは幸福実現党非公式サイトです。

好きな言葉である「誠実・王道」をモットーとしてブログを綴ってまいります。





ブルーリボン運動
外国人参政権付与に反対します!

外国人参政権付与に反対します!
朝日新聞は購読しません!
検索フォーム(Search Form)
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード
QRコード
QR
アクセスカウンタ
☆幸福実現党メルマガ登録☆
■ 幸福実現党メルマガ ■
幸福実現党メールマガジン・まぐまぐ